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関西オープンゴルフ選手権競技 2012

大阪学芸高1年生の鍋谷太一くんが65をマーク

応援に来てくれたお父さんのレッスン生たちと自分の名前が載ったボードの前で記念撮影する鍋谷くん(右端)
前日初日の10番ホール。スタートティで、自分にツッコミ。「こんなんで、ほんまに球に当たるんかい」。今大会は、開催目前の13日月曜日に行われた最終予選会を突破して出場権を得た。鍋谷くんにとって、これがツアー初参戦。

「手がガタガタと、震えていた」。まして藤本佳則との同組に、大勢のギャラリーに囲まれて、「ティにボールが置かれへんくらいに、緊張していた」という。

しかし、2日目には「もう慣れた」。アイアンが、面白いようにチャンスにつく。得意と自負するパットも冴えた。
ロープの外で見守るティーチングプロの父、忠治さん。「どんどんと、バーディを取っていけ」。スタート前のゲキにも、十二分に応えた。
12番でOBを打ってダブルボギーも、補ってあまりある8バーディは、15番で5メートルのバーディパットを沈めて、プロばりのガッツポーズも飛び出した。「思わず、出てしまいました」と照れた。

地元平野区にあるお父さん経営の練習場は、グリーンもバンカーも揃っている。小2でゴルフを始めてからというもの恵まれた環境の中で、培われた技を随所にちりばめ65で上がってきた。

ある日、お父さんがぽつりと言った。「プロになったほうがええんとちゃうか〜」。
本人にも異論はなかった。
「出来るだけ早くプロでやりたい」と、大阪学芸高校の1年生はすでに、来季のツアー出場優先順位を決める予選会「クォリファイングトーナメント」に挑戦するつもりだ。
目標のプロは「ローリー・マキロイとトム・ワトソン」。
また、小学生のころからの夢は「マスターズと全英オープンで勝つこと」という。
身長174センチ、体重57キロのひょろりとした体は、でっかい夢でいっぱいだ。
ツアーで初の決勝ラウンドも、もう2人残った田宰翰(ジョン ジェハン)さんと、長谷川祥平さんの動向をうかがいながら、「ベストアマチュア賞を狙っていく」と、元気いっぱいだ。

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