ツアーでは、一昨年に次ぐ自身２度目の快挙達成は、216ヤードの12番だった。毎年、キャリーオーバーの現在賞金700万円がかかった16番でも、100万円がかかった７番でもなかったが、それでも５年ぶりのツアー通算７勝目を狙うベテランには大きな大きな１打だった。

「ホールインワンをしてその気にはなったんですが」。
その時点で、首位には一気に１打差まで迫っていたのだが、しかし本人には現状が見えない。
「周りの状況が、分からなくて」。

攻めあぐねた。その後は伸び悩んで、結局４打差の３位タイに甘んじたが、２年前からシード権の確保に苦労していた43歳には、先々週のホスト大会「ミズノオープン」に続く、２試合連続のトップ５入りは大きかった。

今年はシード権の確保にも、早めに道筋をつけられた。
「今週はクラブを家に送って調整して、また次も北海道なんで練習して頑張ります」。
２週空いて、今度もまた北海道は、小樽カントリー倶楽部で行われる「サン・クロレラ クラシック」での健闘を誓った。

• 手嶋 多一