ベテランは、３日目の69が、少々不服だ。「ダメですね。今日は自分のプレーが出来なかった」と、悔やんだ。
ボギーなしのゴルフは評価出来るが、「テンポが悪くて・・・もう少しバーディが取れたはず」と、このバーディ戦にあっては３つスコアを縮めただけでは物足りない。

本人は伸び悩んだと感じているが、それでも終わってみれば、首位とはたった１打差だ。
気を取り直して「今日の時点では、諦めなくてもいいかな」。

最終日は表彰式で、プレゼンターをつとめる大会名誉会長の長嶋茂雄氏。
父親の基之さんとは、立教大学野球部のひとつ先輩で、高校時代に家族旅行のハワイで偶然に出会って以来となる30年ぶりの“再会”を切望する鈴木の狙いもそこにある。
「長嶋さんと、ゆっくりお話するには、優勝するしかないので」。
勝って、ミスターと心ゆくまで語り合う・・・。46歳の、今週一番の励みだ。

• 鈴木 亨