Tournament article
中日クラウンズ 2012
白佳和(はくよしかず)は「お世話になった人たちのために頑張る」
通算6アンダーで、白がついに首位をとらえた。
「今日は必死で上に食らいついていこうと思っていたので」。
最終18番は、1.5メートルの絶好のチャンスを決め損ねて悔しがったが「追いかけるより、並んで出た方が有利なのは間違いない」。気を取り直して、自身5度目の最終日最終組に挑む。
この日3日目は、「散々グリーンを外した」と、苦しんだ。
度重なるピンチも「お世話になった人のために頑張る」と、踏ん張った。
ここ名古屋には、大切な恩人がいる。
「高校を卒業してから、ずっと応援してきてくれた人。名古屋での父親のような存在です」。
その人が、闘病生活を送られていることは、つい最近知らされた。
それにもかかわらず、この日はわざわざ会場まで足を運び、最初の数ホールについて歩いてくださった。
「その方のために勝ちたい」。
悲願の初優勝にむけて、プレッシャーは覚悟の上だ。
「でも明日は、それ以上に勝ちたい気持ちが上回ると思うので」。
和合で勝って、恩に報いる。