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中日クラウンズ 2012

藤田寛之は「5本の指に入る」

今年の和合は、例年とはまた違った難しさがあると、選手たちは口を揃える。昨年10月にやはりここを舞台に行われた日本女子オープンでは、ラフをめいっぱい伸ばすセッティング。そのときの名残がある。

高麗芝のラフに入れると、クラブの抜けが悪くて、突っかかる。その状況から、さらに名物の高速グリーンに乗せるのは、至難の業だ。今年は今までにも増して一筋縄ではいかない、と感じたこの日水曜日のプロアマ戦。

例年以上に難易度を増した和合に嬉々として向き合っている一人が藤田だ。
相手が手強いほどに、燃えるタイプ。
「本来は誰かほかの選手に・・・となるところを、僕はまずはコースに勝った、負けたと言って楽しむタイプなので」。そこに無類の喜びを感じる。
そういう意味でも、ここ和合は「5本の指に入る」というほど、藤田にとっては勝ちたいコースのひとつ。
また「大会の雰囲気やホスピタリティ、歴代優勝者の顔ぶれ」と、どれを取っても最高ランクに値するこの中日クラウンズは、「僕にとっては準メジャーの位置づけです」。

98年の初出場から予選落ちなしで2位2回、5位、7位、8位を1回ずつというデータも相まって、「これだけ出てれば、相性も悪くないというのはいい加減、自分でも分かっているので」と、それも気持ちを後押しする材料になっている。

「この状況で、調子が悪いと言ったら叱られますしね」。先週のつるやオープンで大会2勝目をあげての和合入り。2週連続Vでの悲願達成。条件は整った。

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