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とおとうみ浜松オープン 2012
今週、とおとうみ浜松オープン
稼げない時代にもスポット参戦したことはあったが、今年は予選会のQスクールを受験して、正式に選手登録を済ませた。「出れば何かしら、得るものがあると思ったので」。
その思惑は間違ってはいなかった。
すでに開幕していた日本ツアーを、あえて1試合スキップして挑んだ4月のインドネシアンマスターズでは週末に、リー・ウェストウッドとラウンドを共にすることが出来たのだ。
「たまたま決勝ラウンドがサスペンデッドになって。最終日も組み替えなしで回ったんです。次元の違うものを見た。俺とは何もかもレベルが違っていた」と、現在世界ランク3位のゴルフに度肝を抜いた。
同時に「嬉しかった」と、小林は言う。
アジアと日本の掛け持ち参戦は、36歳からの新たな挑戦。
見た目はまだまだ若いけど、40歳の声を聞くのも、そう遠くない年齢にさしかかっている。
「若いころならいいけれど。正直、今から海外なんて本当は億劫ですよ」と、笑う。
「それでも海外に出れば、ウェストウッドとも思いがけずラウンド出来たり、何かしらそういう経験を積むことが出来るんだな、と。それらを良い方にとらえて、俺も自信を持って、試合に挑もうと思うようになったんです」。
同大会は上々の10位タイにつけて、ひとまずアジアは5試合をこなし、心身共に充実のまま帰国した。
日本ツアーは中日クラウンズから2試合で安定した成績を残しており、順調だ。
そしていよいよ今週は、人生初の連覇をかけて浜松に乗り込む。
「2勝目? いや、全然そんなこと、考えてもない。また今年も楽しんで回れればいい。今週は、おいしい鰻食って帰ってきます」と、地元名産を出してはぐらかすところはいかにも、この人らしいやり方だ。
もちろん、思い出の舞台「グランディ浜名湖ゴルフクラブ」で今年も全力プレーでベストを尽くす。
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