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東建ホームメイトカップ 2013

ルーキーは10位タイ

コースにきっちり借りを返して戻ってきた。超・大型ルーキーは、悔いを残さず上がってきた。逆襲のきっかけは前日3日目に、OB2発を打った12番パー5だった。
奥から約3メートルのバーディチャンスを逃さず、「昨日、トリプルを打ったホールでバーディ取ったのは、上手く気持ちを切り替える流れになった」と松山英樹。そこから3連続バーディを奪った。

強風が吹き荒れる中で、「フルショットしたら、どこへ行くから分からない」と、球の高さを抑えてしたたかに、スコアを伸ばした。

18番では、この日2度目の3連続バーディを記録。
「今日はトップ10を目指して頑張ろう」との公約どおりに40位タイまで落ちた3日目から、みごとによみがえってきた。

この日はインコースから出る、いわゆる裏街道でのラウンドでも、最終ホールは9番でも大ギャラリーの中で魅せた。奥から4メートルのバーディチャンスを沈めて、力強いガッツポーズも披露した。

デビュー戦でのプロ初優勝こそ逃したが、改めてその実力のほどを示した初戦での10位タイフィニッシュ。
プロ転向後の心境の変化を聞かれるたびに、「アマでもプロでも関係ない。1打を大切にする気持ちに変わりはない」と、頑として繰り返してきた21歳。

このツアー開幕戦も、「デビュー戦とは考えていないので」と、すでにツアー1勝のルーキーは、早くもトッププロの風格も、「最終日はたくさんの方がいる中で、プレーするのは楽しかった」と、そこは初々しい笑顔で、「変なショットは恥ずかしいけど。もっとプロみたいなショットが打ちたい」とそんなおどけた表現で、いっそうのレベルアップを期していた。

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