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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2013
藤田寛之が「いっちょ、見せたろうか」・・・?!
今年は春に肋骨を損傷した影響もあって、国内外で思うような結果が残せず、帰国後は所属メーカー主催のジュニアキャンプや、シニアツアーでのテレビ解説など、相変わらず多忙な時間の合間を縫って、山中湖でキャンプを張ったり、「今年の前半戦は、思うように調整が出来なかったこともあって、この夏はトレーニング中心の日々」。
もう10年前から取り組んでいるという、テニスを取り入れたユニークなメニューでしっかりと体を動かしてきた。
「トレーニングは嘘つかない、じゃないけれど。やったらやっただけのことはある」と、後半戦にむけて準備も万端に、ここ芥屋に乗り込んできた。
まさに“凱旋帰郷”だ。昨年、賞金王に上り詰めた藤田は、もはや地元の英雄である。27日火曜日には、ひょんなことから、25年ぶりに同窓会が開かれた。香椎高校の40期生は、親友が同窓会の幹事をつとめていることもあり、「会報用に、インタビューをさせて欲しい」と頼まれて、「それなら一緒に食事をしようよ、と」。
それが思いがけず大がかりな規模となり、福岡市内に20人あまりが集まった。
会の最初の挨拶で、つい「今日は、同級生以外の方の顔もありますが・・・」と言ってしまったが、「いや、みんな同級生だよ!」。昔の面影もないくらいに変わってしまった(?!)同級生もいたりして、「お互いに、変わったよねとか、変わってない、とか・・・」。
ちなみに、藤田はみなから口々に「昔と変わっていない」と言われたが、「いや、卒業アルバムを見ても違うでしょう」と本人はその点では、真に受けてはいない。
思い出話は本当に楽しくて、「こちらが思っていることと、みんなが覚えていることに、食い違いがあったりして。今さら、“なんでゴルフを始めたの”とかも、聞かれたりして。笑いますよね」と、久しぶりに抱腹絶倒の1日だった。
きっと、明日29日からの本戦には、またこの日の顔ぶれが会場に集まってくれるはずだ。賞金王として、初めて迎える地元大会。「さあ、いっちょ見せたろか、という性格でもない。やることは一緒だし、自分が出来ることをやるしかない」と、相変わらず泰然自若の44歳だが、「前半戦は、不甲斐ない成績。松山が一人だけ飛び抜けているし、少しでも遅れを取り戻すためにもまずは優勝争いをして、早めの今季1勝目を挙げたい」。
大会は、初制覇で同級生にもその勇姿を生でその目に焼き付けたい。