渡米前の、大事な一戦。日本ツアーにひとつ、大きな足跡をつけて旅立ちたかったが、今週はついに不発に終わった。２試合連続Ｖと、今季４勝目にむけて５打差からの逆転を期して、迎えた最終日は１番でグリーンの左にこぼれたアプローチが寄らず、３メートルのパーパットも外していきなり重たい空気に。

３番では奥から６メートルを残して、ずるずると後退。そのあとはせっかく取り戻しても、すぐに吐き出す繰り返しで、ついに周囲が期待した最終日の大爆発もなく、早々に「スコアが伸ばせなくて残念」と、白旗をあげるしかなかった。

ショットとパットの好不調を繰り返した今週。この日最終日はパッティングに精彩を欠いて「仕方がない。もっと練習をして、波が少なくなるようにするだけです」。
来月には、米国と国際連合との対抗戦「プレジデンツカップ」の重責が控えるだけに、急ピッチの調整が続く。

• 松山 英樹