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ANAオープンゴルフトーナメント 2013

2試合連続Vがかかる、松山英樹は10位タイに

午前スタートの選手のうち、最後まで練習場に居残ったのが、昨年の賞金王ともうひとり。いまもっとも強い21歳だった。
藤田寛之と、松山はドライビングレンジとアプローチグリーンと、パッティンググリーンを入れ変わり立ち替わり、出たり入ったりと最後まで忙しかった。

同じ組で、ホールアウトしてからたっぷり2時間半。もっとも長く練習を続けたのが、いま日本を代表する40代と20代の両巨頭だった。

「確かに英樹はいま調子が良くないみたいだけれど。それでも、ちゃんとアンダーパーで回ってくるでしょう。あれでショットが良くなったら恐ろしい」とは昨年の賞金王。藤田がルーキーの底知れぬ力におびえた。

松山がフィニッシュで、よく片手を離すことについても、藤田なりの分析を加えて「あれは、ボールが捕まりそうになるのをとっさに調整している。感性が豊かで、古いタイプのゴルファーによくいるタイプ」と、好意的に見る。

スタートの1番で7メートルのバーディトライを決めるなど、「パットのストロークは良くなってきたけど、内容は良くない。練習場では出来るショットがコースでは出来ない」と当の本人は、忸怩たる思いを抱えながらも、通算5アンダーは首位と5打差の10位タイ。

「ショットが良くないんで、ないですね」と、現状では2試合連続Vの可能性を、松山自ら打ち消したが、これについても藤田は「でも本人が言ってるわりには、曲がってないよね」。渡米前の4勝目も十分にありそうだ。

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