Tournament article

三井住友VISA太平洋マスターズ 2013

3日目のリーダーは35歳の誕生日!【インタビュー動画】

谷原秀人はこの日16日に、35回目の誕生日を迎えた。1番ティで盛大に祝福の拍手を浴びて、気持ちよく出ていった。前半は5番からの3連続を含む5つのバーディで、同じ組の小田に逆転の首位獲り。

現在、ランク1位の平均パット数は、似たようなラインにつけた小田が先に打ってお手本を示してくれる場面も手伝って「グリーン上で孔明が、良い先生をしてくれた」。
「そうだよ、お金払ってくれよ」と“請求書”を突きつけられて、「今日は誕生日だから。勘弁してくれ」と言って笑っていられたのも、最初の9ホールだけで後半は一転、「ショットでよいところにつけても、パットが決まってくれない。必死こいてやっていたから、誕生日のことも、忘れていた」と最終日を前に、どうにか2打差の単独首位で上がってきた。

昨日は姿を見せた家族もこの日は、応援に来ていないし、誕生日の予定も何もない。「この歳になると、逆に祝って欲しくなくなりますね」と決戦前夜もいつも通り、大学の後輩の藤本佳則と夕食をとって、「じゃあね、と別れる感じですかね」。

最終日は9時40分から出る最終組となり、嬉しい悲鳴も。次週は石川遼とのペアでワールドカップが控えており、19時50分発の飛行機で成田からオーストラリアに飛ぶ予定だ。
「・・・間に合うかなあ。時間があぶない。明日は、僕のために誰かヘリ(コプター)を呼んでくれませんか?」とちょっぴり真顔で「嫁に荷物を持ってきてもらわなくちゃあ・・・」とV争い以外にも、考えることが盛りだくさん。

「今週はゴルフも今日まで良い状態で来られたから。明日も自分の今のいい状態を、どれだけ発揮できるか。明日までこの調子が続いてくれたら。それが願いです」。
35歳の願いが叶えば2010年の「VanaH杯KBCオーガスタ」以来となる区切りのツアー通算10勝目。誕生日は静かに過ごす分、翌日には盛大に祝えたら。
「そう出来るように頑張ります」とニコリと笑った。


関連記事