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ダンロップフェニックストーナメント 2013

賞金王はひとまずお預け、松山英樹は6位に

目下、最強の21歳はこの日も首をかしげてばかりいた。大会直前に腫らした右頬はすっかりひいても、心は晴れない。
相変わらずパットが入らない。ボール1個分ほど届かなかったり、カップに蹴られたり。「ショットも、練習では修正出来たかなと思っても、やっぱり試合になるとうまくいかない。チャンスにもついてくれないから仕方ない」。

距離のあるバーディトライばかりが残っては、傾斜のきつい高速グリーンではさすがのルーキーもお手上げだ。
「ストレスが溜まる」ともらしたのは、前日3日目。
「今日はもっと溜まりました」と、最終日も伸び悩んで苦笑い。
それでも苦しんだわりには6位タイに潜り込み、「順位だけは良かった」とまた苦笑した。

いよいよ今季も残り2戦。2位との差は依然として4200万円以上あり、目標だった史上最速の賞金王へのカウントダウンが始まった。
「でも、みなさん調子が良いので。逆転される可能性もある」と、賞金ランク2位の金や3位の片山の状況も把握した上で「自分はそれ以前に調子がよくないので。そこをしっかりと立て直してどちらかで勝てるように頑張りたいと思います」と、最後の気力を振り絞る。

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