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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2013

復帰明けの大堀裕次郎さんが8位タイに

強い風が吹き荒れる中を、大学生のアマチュアが1アンダーにまとめて上がってきた。大阪学院大学4年生の大堀さんは、「久しぶりの試合。最初はちょっと緊張していた」というが、「今日はショットでスコアが作れた」と、好調のドライバーも駆使して、8位タイの好スタートを切った。

大阪学院大4年の“エース”もこの2ヶ月半は、戦線離脱を余儀なくされた。9月に肋骨の疲労骨折が見つかった際にはまだ、ヒビが入った状態で耐えていた。
問題はそのあと。練習再開直後のプロツアー「アジアパシフィック パナソニックオープン」で、ケガを押してエントリー。

しかし早速初日は前半の11番で、ラフから打った2打目を「ダフってしまった」と、そこから痛みがぶり返してショット後に、うめき声をあげる場面も。グリーン上でも、ラインを読むために、しゃがみ込むのも厳しいといった状況に、ようやく半分を回り終えた時点で無念の棄権を申し出た。

医者に行ったら「完全に折れていた」。
クラブも握れない日々が続いて、予定していたセカンドQTもキャンセル。目標にしていた来季のプロ転向も先送りとなったが「無理をした自分が悪い」と、腐ることもない。試合に出られない代わりにそれまでの連戦で一時は62キロまで落ちた体重を、目標だった70キロ台まで戻すことも出来たし、来季はアジアンツアーにも挑戦してみようと思っている。

試練もプラスに捉えて、前向きに歩き始めた矢先に、自身3試合目のツアーで上々のスタートを切って「優勝を目指したい」。今週は石川遼と中学以来の再会に「頑張ろう」と、健闘を誓い合った。松山英樹も合わせて同い年のトッププロに続くアマチュアVで、一気に肩を並べてみせる。

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