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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2013

初々しい初出場組、20代の小平が、川村が・・・!【小平智・インタビュー動画】

今年のこのツアー最終戦で、初めて晴れ舞台を踏む選手はちょうど10人。タイのキラデク・アフィバーンラトとマイケル・ヘンドリー、そして一昨年の賞金王の裵相文(ベサンムン)は、海外ツアーからの凱旋組だ。

崔虎星(チェホソン)はワンアジアツアーとの共催の新規トーナメントの「インドネシアPGA選手権」の覇者。
現在、賞金ランク2位の金亨成(キムヒョンソン)と、今年は優勝こそなかったが、ランク12の資格で2年連続の出場資格を得た李京勲(イキョンフン)は、昨年のこの時期は2人とも米ツアーのQスクールと重なって欠場したため、これが初参戦。
こちらも韓国出身のS・J・パクは、今年9月の「VanaH杯KBCオーガスタ」で勝った。ベテランの塚田好宣(つかだよしのぶ)は、今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」でツアー初優勝を挙げて、年の最後の今大会でもど派手に締めくくりたい。

そして、若い2人も初出場だ。
小平智(こだいらさとし)と川村昌弘。

24歳の小平は、今年6月の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」で嬉しい初Vを飾ったように、“日本”と名のつくタイトルには「意外と得意」とのひそかな自負がある。確かに一昨年の日本オープンでは10位タイ。今年の日本プロでは単独5位に入った。
またアマチュア時代も、2009年は2度目の日本オープンから2年連続できっちりと予選通過を果たした自信を糧に、念願のツアー2勝目は2戦続けてメジャー獲りのチャンス到来。

今大会には忘れられない記憶がある。2009年。日大の偉大なる先輩でもある丸山茂樹が涙のツアー通算10勝目を飾った。イップスとの格闘の末に、夕焼け空が燃える最終ホールで、真っ赤なチャンピオンブレザーを着て男泣き。
「丸山先輩ほどの選手も泣くほどの大会なんだ、と」。
自分も同じ舞台に立つことが、目標になった。

「・・・でも、まあ、僕は勝って泣くタイプではないので」とニコニコと、丸山先輩ほどの感動シーンを演出することは無理でも「最後に笑って終わりたい」。開催コースから、12キロほどという東京都三鷹市出身。地元で「今年1年笑って終われるように。最高の形で締めくくりたい」と、今年最後の気合いを入れた。

そして、川村は弱冠二十歳の精鋭はなぜか「ゴメンなさい・・・」と謝った。初舞台を踏むこのツアー最終戦だがしかし、小平のように今大会の感動のシーンを語れない。ゴルフ界の“マー君”は、天然素材の超マイペース。ジュニア時代も人のゴルフを見るより、自分の練習で精一杯。

憧れの選手も特にいない。「僕、あんまりゴルフのテレビとかも見ないんですよ。ごめんなさい、なんかゴルフに興味のない子みたいで」と、律儀に頭を下げた。

もしもここで、有終の美を飾れば1981年に、当時23歳の羽川豊を抜いて大会の最年少優勝記録を塗り替えるが、そこにもあまり興味を示さず「今年最後に楽しくプレーが出来たらいいかな」と、気負いもなく微笑んだ。



  • 川村は、アジアパシフィック パナソニックオープンでツアー初V。飾り気のない優勝シーンが人柄を語った

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