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日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills 2013

松山英樹が7戦連続のトップ10【インタビュー動画】

最終18番で一瞬みせた、悔しそうな顔
子どもに疲れた姿は見せまいと、笑顔さえ浮かべながら気丈にペンを走らせたがそれでも、堪えきれずに時折小さく咳き込んだ。
「松山選手、お疲れ様でした!」。子どもからの可愛いらしいねぎらいに、「ありがとう」と応える声も鼻声だった。このツアープレーヤーNO.1決定戦は、10位タイにつけた全米オープンから帰国したばかり。連戦の疲れと時差ボケと風邪の症状も重なり、けっして万全の体勢ではなかった。

それでも周囲に体調はと聞かれるたびに、「大丈夫です」と、がんとして弱音を吐かなかった。体調不良にもかかわらず、初日は石川遼と21歳の直接対決で、67をマーク。ロケットダッシュも「今日終わってみて思いましたけど、2日目、3日目に躓いたのが残念」と、満身創痍のホールアウトも、通算10アンダーに終わった最終18番で、一瞬だけ本当に悔しそうに、顔をしかめた。

初出場の今大会でももちろん、頂点だけを見ていた。首位と7打差で迎えた最終日は疲れた体でなお「今日は10アンダーを出す」と強い意志で、1番から怒濤の4連続バーディ。一時は首位に3打差まで詰め寄ったが猛追もここまでだった。

「状況判断が悪かった」。9番は、ラフからの2打目で9番か、8番アイアンか。「8番で打ったんですけど、大きかった」。フライヤーの計算ミスで、グリーンの奥に打ち込みボギーを打った。13番では3パット。下りのスライスラインは「今日は速いとは思ったけれど。昨日までのグリーンの重さなら、届かないかもしれない」との迷いから、強く打ち過ぎカップを1.5メートルも行きすぎて、「もう(優勝は)無理なんじゃないか」。

ちらりとよぎった諦めムードは15番で決定的に。ティショットが左隣の17番ホールまで転がり落ちて、いったん17番のティーインググラウンドに乗せてグリーンを狙う苦肉の策も、5メートルのパーセーブに失敗。
大ギャラリーの歓声が、ため息に変わった。先のメジャーでの活躍で、ますます注目度は増して連日、目の良く肥えた地元茨城県の大ギャラリーを引き連れてのラウンドも、「もうちょっと良いプレーをお見せしたかった」と、本人も残念がった。

今季3勝目こそ逃したが、体も本調子ではない中での7位タイは、先週の全米オープンも含めてこれでデビューから、7試合連続のトップ10入り。石川と同様に、やっぱりただの21歳ではない。それを示すには十分の4日間となった。

  • 子どもたち限定で行ったホールアウト後のサイン会では笑顔もこぼれて…

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