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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2013
藤田寛之が「たいしたもんです」【インタビュー動画】
いずれも右に押し出すミスショットだ。13番のパー5は「ティショットがフェアウェイに行ってしまったものだから…」とそれが逆に、裏目にでたか。果敢にスプーンで、236ヤード先のグリーンを狙った。すると「右に開いて、右の池」。
さらに16番は、池に囲まれたアイランドグリーンが特徴のパー3。屈指の難ホールで、6番アイアンを握ってここでもまた「プッシュした」と、再び池につかまりダブルボギーに「つまりあの枠に、打てる調子じゃまだないってことですね」。
練習日の火曜日に、師匠の芹澤信雄に見てもらって少し上向き始めたとはいえ、「今年はずっと悪いので。急に良くなるとは思えない」と、まだ時間を要することは自覚している。
「今だトンネルは抜けていない」と、この日は出たり入ったりの1アンダーでも、堂々と首位を死守したのはやっぱりさすが。
だめだめと、言いながらも「このスコアですから、大したもんです」とは本人も少し苦笑いで、「自分でも、よく分からないけどすっきりしない」。けっして本調子ではないのに優勝争いに突入して胸を張っていいのか、悲観したほうが良いのか。
苦し紛れに自分を馬にたとえて「色艶(いろつや)は、あんまりよくない。自分なら、買わないなという感じです」。このまま、首位を突っ走るにも「いい位置なのですが、自分には覇気がないから。ちょっと武器が少な過ぎる」と、不安材料ばかりを並べる賞金王だが……。