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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2013

内藤寛太郎は「いまは1試合、1試合が必死」【インタビュー動画】

飛躍のきっかけは、チャレンジトーナメントだった。先月の「ISPS・CHARITYチャレンジトーナメント」で、バッグを担いでくれたのは、プロキャディの岡本史朗さん。レギュラーツアーでは普段、今年5月の日本プロでツアー2勝目をあげた金亨成(キムヒョンソン)の専属キャディをつとめる。

「僕は、常にピンならピンに向かって打っていたのですが」。
風向きを考えて、安全な方向から攻めたり、ピンの位置を計算して打ったり。
岡本さんはこれまでの一辺倒な攻め方を、考え直す機会を与えてくれた。

「そのあとからずっと、課題だったアイアンショットが良いんですよ」とこの日初日も、スタートの10番では8番アイアンで、1メートルにつけて幸先の良いバーディ発進。14番では10メートルの長い距離をねじ込んだが、17番や1番ではいずれも50センチにぴたりとつけて、難なくスコアを伸ばした。

東北福祉大出身。強豪ひしめく母校はそれだけ生存競争も激しく、レギュラーに選ばれたのは、大学3年時の秋のリーグ戦の一度だけ。ファイナルQTはランク8位で挑むプロ7年目の今季はまだ大学在学中の松山英樹が鮮烈デビューを果たしたが、「僕なんかと比べたら、彼は別世界の選手で」。
10歳も年下の後輩だが、まだ初シードも持たない自分の立場と比べてそんな風に表現した。
そんな内藤には自身の今季の目標も、具体的にはまだ何も沸いて来ないのだという。

「とりあえず、1試合1試合が必死で」。今大会終了後には、昨年のチャレンジトーナメントによる出場資格者とファイナルQTランクの選手で構成される出場優先順位が、今季の獲得賞金に応じて組み替えられるために、「とにかく、今週を頑張ろうかと」。
脇目もふらずに全力投球の31歳だ。



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