Tournament article

中日クラウンズ 2013

3日目の大波賞?! 松山英樹が後半42

5番では、パー4でイーグルも決めたのに・・・
和合は21歳に、容赦なく洗礼を浴びせた。一度は、6打差の独走態勢を築いた松山だ。5番のパー4では、2打目を直接カップに入れて、イーグルを奪った。9番では、強烈なバックスピンで奥3メートルにつけて、通算5アンダーに、先輩プロも誰も寄りつけない。誰もがアンダーパーの壁すら破れずにいるうちに、牙城を築いていくかに見えた。

ここまでは、独り旅だった。
ルーキーとしては、史上初の2週連続Vにむけてまっしぐらに突き進んでいくはずだった。
しかし、後半は前半の31がうそのよう。

きっかけは後半の14番だ。
ティショットを左にOB。打ち直しの3打目も大きく右に曲げ、4打目をバンカーに打ち込んだ。しかも大目玉。
そこから上手く脱出して7メートルを辛くも沈めた。
どうにかダブルボギーにとどめたものの、そこからボギーが止まらなくなった。

前半は、何をやっても上手くいくムードも後半は、「悪いものが、積み重なっていった」。
良いショットを打っても報われない。
良いアプローチをしても、なぜか寄らない。

15番では完璧に見えた3打目が、グリーンに届かず花道を転がり落ちてきた。
16番の2打目もわずかに距離が足りずに、左手前のバンカーに打ち込んだ。3メートルのパーセーブを外して、ついに片山に並ばれた。

17番のパー3は、右のバンカーから奥のカラーまで、行ってしまった。
片山の逆転を自ら許した。
18番も、目玉のバンカーからバンカーを渡り歩いて、ボギーの幕切れ。
後半は、42を打ってまるで別人のゴルフに「いったん悪いのがあると、最後までずるずると行ってしまうのが和合。難しいのは最初から分かっているので。明日は気持ちを切り替えていきたい」。

3日目のうちに、王者のゴルフを目に焼き付けられたのは、せめてもの収穫だ。
最後の最後に片山に、強烈な一撃を食らって「晋呉さんは、とにかく粘り強い。崩れないように、上手く自分でマネジメントをしていて、自分の思い通りに操っていた」。

ゲーム展開までも、片山に操られて、思惑通りになったようで、悔しい。
「その辺が、一緒に回って勉強になったので。明日は、晋呉さんを追いかけていくような、追い詰めていくような、プレーがしたい」。勝負はまだ終わっていない。和合にも、お返しをしないことには終われない。

関連記事