Tournament article
フジサンケイクラシック 2013
久保谷健一は「もうすっかり元気です!」
「こんな姿でお恥ずかしい・・・」と、41歳が赤面しながらストレッチャーで運ばれた救急病院で、適切な処置を受けたおかげで、「あの週も、やれないことはなかったんです。でも大会にもご迷惑がかからないように。大事を取った」と、その週はもちろん練習も控えて、自宅で休養を取り、翌週の「VanaH杯KBCオーガスタ」から出直してきたものの、まだまだ残暑厳しい大会に、前週のトラウマが蘇ってきた。
「やっぱり、(倒れたことを)思い出しちゃう。思い切り出来なかった」と、予選落ちを喫した。「俺も、もう歳だってことだよねえ」と、苦笑しながら、「でもあの週は、長い夏休み明けだったでしょう。練習しないでは、いられなかった」と、改めて当時を振り返った。
もともと練習の虫は、試合がなかった間の穴を埋めようと、炎天下で打ち込み過ぎた。「あの日は体調も良かったし、そんな中でいきなりあんな状況に陥ったから、余計にショックで。やっぱり、この歳で無理はいけないんだなあと、大いに反省しました」と、さすがに先週は慎重になったが、いよいよ暦も9月に突入して、今週は富士の麓の大会に、なおさら過ごしやすい気候に「結果はさておき、やっと僕の季節になりました!」。
いやいや、結果もさておくことはない。昨年は10月の日本オープン覇者は、1997年の今大会のチャンピオン。会場は、川奈と今とは場所も開催時期も違ったが、嬉しい初優勝を飾った思い出の大会でもある。
「心配してくださってありがとうございます! もうすっかり元気ですので。またここから頑張ります!!」。大会2勝目で“快気祝い”といきたい。