Tournament article
HEIWA・PGM Challenge III 〜 Road to CHAMPIONSHIP 2013
3ホールにわたるプレーオフの末、桑原克典がチャンピオンに!!
「最後18番でボギーにしちゃったからね。ちょっと悔しいというか。何やってんだというのがありましたね。プレーとしては66は悪くない。でももう少し行けたのはあったけど。このあとの後ろの組がどうなるか。。。」と少し悔やまれる部分もありながら、後続を待った。
その後、2アンダースタートだった正岡が同じく7アンダーでフィニッシュし、最終組までこれに並ぶ選手がいなかったため、正岡と桑原のプレーオフが決定。プレーオフは1番と18番の繰り返しで実施され、プレーオフ1H目、2H目ともに2人はパーで終え、決戦は3H目(1番)に突入した。
このプレーオフ3H目。2打目を6mにつけた正岡に対し、桑原は1.5mにつけ、見事バーディ。パーだった正岡を振り切り、見事、優勝の栄冠は桑原に輝いた。
桑原はツアー競技では1998年の日本マッチプレー選手権以来、また自身としては2009年の北海道オープン以来の優勝の喜びを味わった。「いやあ嬉しいですよ。久々の優勝争い出来たしね。」と喜びの第一声。
決勝ラウンド18ホールのプレーでは、「グリーンも早かったし、難しかったけど、若い選手に比べて少しは経験の差が勝ったかな。」と落ちついてプレーできた様子。
久々のプレーオフについては「どうしても勝ちたかった。落ち着いてプレーすればチャンスあると思っていた。バーディ狙って自滅するよりは、10ホールまで行ってもいいから、とにかくミスをせずにいけばいいと思ってやっていた。とにかくバーディを狙って攻めていってボギーを打つよりは、、、」と話し、ここでも経験に裏付けられた落ち着きを見せていた。
「それでも正岡君もさすが上手いゴルフしてたし、そう簡単にはボギー打たないからね。でも3H目ではたまたま自分がいい位置につけられた。40代の自分は若い選手とは飛距離も違うし、勢いも違う、でもぼくたち40代には経験がある。この状況ではこういうミスが出る。とか、こういう場面ではこういうことが起こる。とかね。それにちょうどこの3H目のセカンドショットの残り距離がプレーオフ1H目のセカンドとまったく同じだった。154ヤードで8番アイアン。不思議だよね。同じ状況が3H目に巡ってきた。そういうラッキーもあったけど、これまで練習をきっちりやって、あきらめずに頑張っていればこういうこともあるんだなあと思いますね。でも正直、ほっとしましたね。少しは経験がモノを言ったかな」
今シーズンのチャレンジツアーは若手の活躍の一方で、河村雅之、鈴木亨ら40代の選手の優勝もあり、44歳の桑原もこの優勝組に仲間入り。
「あきらめたらそこで終わり。まだまだこの先も上を目指してやっていきたい。来年はシード取りますよ!!」と力強く話していた。
桑原はこれで11月に行われるレギュラーツアー『HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦』(11月7日〜10日茨城県・美浦ゴルフ倶楽部)と『カシオワールドオープン』(11月28日〜12月1日高知県・Kochi黒潮カントリークラブ)の出場権を獲得した。
秋のレギュラーツアー出場に向けては、「そこで勝てば、またシード取れますね。まさに夢がありますね。自分もあきらめずにまだまだこの先も夢を見て行きますよ!!」と44歳の桑原は目を輝かせていた。