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everyone PROJECT Challenge Golf Tournament 〜石川遼プロデュース〜 2013

今週もやるべきことをコツコツとやっていくだけです

2週連続優勝に向け静かな闘志を燃やす鈴木亨
先週の『ドラゴンカップ』における鈴木亨の大逆転優勝は実に劇的であった。トップと5打差の最下位で予選を通過。決勝ラウンドは、INスタートの最終組。「プレッシャーもなかったから…」というものの、11バーディ、ノーボギーという完璧なゴルフで、終わってみれば2位に2打差をつける優勝。
 この優勝で、チャレンジツアーの賞金ランキングも4位にジャンプアップ。残り4戦の加算額次第にはなるが、来季のレギュラーツアー復帰も視野に入ってきたことになる。先週の興奮冷めやらぬまま、今週も試合にのぞむのかと思いきや、鈴木の口からはベテランらしい言葉が返ってきた。「11アンダーを出せたことは“まだできる”と、自信に繋がったけれど、既に終わったこと。優勝で状況が変わってきたことは確かに嬉しいけれど、今さらジタバタしても何かが大きく変わるものじゃないし、今週も今までやってきたことをコツコツとやっていくだけですよ」
 2011年に18年間守り続けてきた賞金シードを失い、2012年は生涯獲得賞金ランキング25位の資格でツアー参戦。だが、結果は賞金ランキング89位に終わり、ツアーの出場権を手放すこととなった。「自分がチャレンジに出るなんて考えてもいなかったし、最初は受け入れられなかった。でも、レギュラーの華やかさを知っているからこそ、上の舞台でもう一度戦いたい。そのためにも、今はチャレンジで全力を尽くすだけ…」と、先週の優勝にも気持ちが先走るようなことはない。
その鈴木に今週の目標について話を向けてみると「コースは戦略性が高く、プロゴルファーとして積み重ねてきたiQをフル活用する必要がある。また、この大会は遼がプロデュースする大会と聞いて、なんだか試されているようで怖い部分もありますよね。でも、一人のプロゴルファーがゴルフ振興の思いを形にして、大会を開催するということは本当に凄いこと。そんな舞台で、恥ずかしいゴルフはできないし、ベテランの自分もどこまでもチャレンジする姿を見せていきたいですね」ベテランらしいゆとりと、チャレンジを忘れない前向きな姿勢。鈴木亨のゴルフのiQを駆使した戦いが始まろうとしている。

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