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ブリヂストンオープン 2014
池田勇太が2週連続Vを狙う! ブリヂストンオープンは23日に開幕
ツアー通算12勝目が自身2個目のメジャータイトルとなった先週の日本オープンは、やはり地元千葉県の千葉カントリークラブでの開催でも、「家から車で、混んだら2時間半。遠いし、地元という気がしない」というなど、日本一のタイトルでさえ、今週の大会ほどには、燃えてこなかった。
開催コースは、大好きな「じいちゃん、ばあちゃん」の住む実家からなら、自転車でも5分とかからない。池田勇太にとってはいわば自分の庭に等しく、また大会主催のブリヂストンは、アマチュア時代から長きにわたって世話になってきたホスト試合で、「俺にとってはこっちが“メジャー”」というほどに、思い入れの強い大会で、今年は2週連続優勝をかけて挑む。
デビュー当時からコンビを組む福田キャディと交わした「賞金王獲り」の約束を果たすためにも、次週は連覇がかかったマイナビABCチャンピオンシップと合わせて、ここから2戦が選手会長の正念場だ。
2年続けて年間4勝をあげるなど、「周りを見向きもせずに、怖い物知らずで勝ちまくった2010年」。その年のマスターズでは28位に入るなど、「海外メジャーにも行って、これが当たり前という感じでいた」。
しかし、翌年以降は当時ほどの勢いで勝てなくなって、産みの苦しみを味わい、「メジャーにも行けなくなって、今があるでしょ。1回経験してこういうところでやりたいと、くすぐられたものもあるけど、でもいまそこに行くためには日本でまだ頑張れていない自分がある」と池田は言う。
「それより俺はまず、日本で強い“池田勇太”を作ってから行きたいんだ」。
そのためにもやはり、悲願の賞金王獲りは必須である。
「今回勝ったから行きましょう、じゃないんだ。また2勝、3勝、4勝して賞金王獲って、日本で土台を作って、鳴り物入りで向こうに行かなきゃ面白くない。尻つぼみはかっこわるい。そこまでの技量と精神的な強さをくっつけて、日本から出ていくのもアリだと思うし、俺はそこを狙ってる」と、そんな青写真を打ち明けたのが、先週の優勝会見だった。
いつの日か来たるべき海外進出に備えるためにも「この先2週間は、俺の山場にしなくちゃいけない」。2010年に連覇を達成した今大会で、今年は2週連続Vを目指して、ここからさらなる常勝期を築き上げるホストプロだ。