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マイナビABCチャンピオンシップ 2014

谷原秀人は「完敗です」

一歩も引かなかった。小田がピンそばにつければ谷原も、さらにその内側につけて譲らなかった。14番でも、小田の1メートルよりもさらに近いバーディパット。

15番のパー5は、小田が段下から8メートルのイーグルにもひるまず、7メートルを沈めて応戦した谷原。鬼気迫る一騎打ちも、16番のパー3でついに、引きはがされた。小田に3メートルのバーディで突き放されると、谷原は、次の17番ではボギーを打って、4打差をつけられれば、「最後なんか、自分がバーディを獲っても一緒。アルバトロスくらいは行かないと」と、奇跡の1打どころか最後のパー5も2打目はあえなく池に、「完敗ですよ」。
打ち直しの4打目から、最後はきわどいパーパットを沈めて孔明と並んで2位を死守しても「そんなのもう、どっちでも一緒ですよ」とやけ気味に、「11番の僕のボギーできつくなったと思うけど、あれが分かれ目というよりも、小田さんが凄いわ。全部外さないもん。9アンダーでしょ、どうやって回っても優勝ですよ」と、完膚無きまでに打ちのめされればむしろすがすがしく「展開は面白かったけど、また次でしょ」。
次回の好機をにらんだ。

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