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三井住友VISA太平洋マスターズ 2014

藤田寛之は30位タイに終わる

ラフからのショットで違和感を感じて思わず手を離す藤田。しばらく顔をしかめて手首を押さえる場面も
あれほど我慢強い選手が何度も顔をしかめた。特にラフからのショットでは、思わず体がよじれるほどの左手首の違和感。
おそらく左肩の痛みから来ているのだろうが、「腕の神経が、30%くらいしか通っていないような、弱々しい感覚」。
わかりやすく例えれば「きついトレーニングをやった後に腕が重くなるような。体は動いているのに、腕がついてこないというような。左の前腕部におもりをくっつけて、クラブを振っているような」。
その影響はショットのみならず、最後はパットにまで及んでいた。

週末の御殿場は、真冬の冷え込みも影響しているのは間違いなく、「ベテランらしい悩みですね」と、苦笑いで「先輩方も、こういうのを経験してきたんでしょうね」と、幾多の苦難を乗り越えて、第一線で戦ってきた大御所たちの顔を思い浮かべてなんとか自分も気力を振り絞りたいのはやまやまなのだが。

孔明のいない週末に、逆転の賞金レースを期待されていたのも知っている。「自分もそれを目標にやっているけど、今のゴルフはそのレベルに達していない」。
30位タイまで順位を下げて、逆転どころか孔明との差もさほど詰めることが出来なかった。

「今日の5オーバーは、身にしみて堪えましたね」。いったん帰って主治医に診てもらうが「この状態だと厳しい・・・。気持ちと体のギャップがありすぎて、厳しいですね」。賞金レースの主役が残り3戦という大事な局面で、試練を迎えている。

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