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ダンロップフェニックス 2014

「今週のヒデキはタイガーみたいな存在」とジョーダン・スピース

スタートホールでスピースが、真っ先に歩み寄ったのは松山のもとだった。一度普通に握ってからさらに手を入れ替えがっちりと組み直す握手に、互いの健闘を誓い合う気持ちと、相手を一目置く気持ちが滲み出ていた。

「アメリカでもヒデキともう、15回くらいは一緒の組で回っているけれど、今回は彼の母国で、たくさんのメディアやファンに囲まれて、今週のヒデキはアメリカで言えばタイガーみたいな存在でしょう? そういう状況の中で、4日間とも一緒に回れるのは僕にとっても凄く楽しい」。

17番のパー3で、まさかの4パットを打ってダブルボギーに沈んだ。
「ワンオンをして、自分ではバーディが取れそうな位置に乗ったと思っていたので残念」と、悔しがったがそれ以外はほぼ完璧なゴルフ。

「それを除けばノーボギーのラウンドだし、全体的には満足のいく内容だった」とスピース。最後の18番では4メートルのバーディチャンスを逃さず、「あれをしっかりと沈められたことが、自信になって明日につながる」。

松山との差を2つにとどめた最終ホールでまた、スタートと同様の握手をしていったん分かれた松山とは今週、会食の約束をしながら、なかなか実現出来ていない。
開幕前からスピースが風邪の症状を訴えており、「僕の体調もあって行こう行こうと言いながら、なかなか行けてない」と申し訳なさそうに「このあと練習をして、今日もそのあとの自分の体調と相談してという感じ。市内には出ていけなくても、ホテルでミヤザキビーフとか、美味しいものを食べたいですね」。
今夜こそ決戦前に、ライバルとの晩餐といきますか。

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