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〜全英への道〜ミズノオープン 2014

ホストプロ1年生! 武藤俊憲が恩返しの活躍を誓う

総勢16人のホストプロの中でも、ぴかぴかの一年生だ。今季、新たにミズノとアドバイザリープロスタッフ契約を結んだ武藤俊憲。

初めて挑むホスト試合は29日から始まる本戦を翌日に控えて、前日水曜日のプロアマ戦は、ビッグネームとチームを組んだ。

元メジャーリーガーの田口壮さんは、ミズノの名器「JPX」をピーアールするために元野球選手で結成された「TEAM JPX」の看板選手でもある。「いやあ、今日は本当に有意義な1日を過ごさせていただきました」と、感謝しきりは武藤のほう。

ここは武藤の“主戦場”でも、トップアスリートと過ごした1日は、「僕が教えたというよりも、色々教えていただいた」。
むしろ、武藤の手取り足取りのレッスンも1番で田口さんが、はるか左のギャラリープラザのビッグテントのほうまで打ち込めば「スミマセン! 僕の教え方が悪いんです!」。
「いやいや・・・あれはちょうど僕がスイング改造中で。1ホールごとに、徐々にしっかりと、真っ直ぐね」と、田口さんのフォローにも恐縮しきりで、「今日は本当にありがとうございました!」(武藤)。

田口さんから叩き込まれたのは、「日本でもアメリカでも、どんなに環境が変わっても、すぐに順応しなさいということ」。それが、トップアスリートである、と。体のコンディション作りひとつにとっても「教えられることばかりで」。

今週は、全英オープンの出場権がかかる今大会としてはなおさら、珠玉のアドバイスの数々に、自身3度目の出場を果たした一昨年の2012年は、初日に6位で飛び出したリンクスコースへの思いもますます高まる。

「チャンスが目の前にぶら下がっている。僕はそれをつかむだけ」。
今大会上位4人に与えられるメジャー切符に向けても、虎視眈々。

ご恩返しの好機も逃したくない。
このオフは、世界も認める「YORO JAPAN」に通い詰め。師匠の谷口徹との宮崎合宿も返上して、岐阜県にあるミズノの「養老工場」で、新しいクラブセッティングに明け暮れた。

「ミズノのプロスタッフのみなさんには、どんな小さな希望もすぐに対応していただいて・・・。こんな贅沢をさせてもらってもいいのかな?」。
「いいえ!! プロはもっともっと、贅沢を言っていいんです」と即答して、日頃から骨身を惜しまず尽くしてくださる人たちのためにも、「今週は、恩返しには最高の舞台なので」。目標は定まった。

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