前日初日は59位と出遅れた河野が、この日は65で回って通算８アンダーは首位と５打差と、大会は残り２日で初優勝もにらめる位置で決勝ラウンドに進んだ。８番では残り80ヤードの３打目を、サンドウェッジで直接決めた。今季初戦は初日の４番に続いて、早速２個目のイーグル獲りに、シード元年のＶ獲りにも、勢いがつく。

チャレンジトーナメントの賞金ランク１位の資格で、シーズンチケットを手に入れた昨年は、左手首と左膝を痛めて、スイングを見直した。
トレーナーに指摘を受けた。「バックスイング時にも左に体重が乗ったままになっている」。故障をしたのはそのためだ、と。以来、しっかりと右に体重移動をしていく練習は、２月に合流させてもらった片山晋呉の宮崎合宿でも「シンゴさんに同じことを言われた」と、そのことでいっそう確信を持って取り組むことが出来た。

今年はこのインドネシアＰＧＡ選手権が２０１４年のツアー初戦。「去年はここで予選落ちをしているし、今年は出来ない。今回は初戦だし、今日はしっかりと予選通過をしておきたかった」と、なおさら強い気持ちで念願の初Ｖすら見える位置まで盛り返してきた。
初シード入りを決めた昨年は、限られた選手しか出られないツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズＪＴカップ」の出場権を目標に戦ったが、もう一歩届かなかった。
「今年は早い段階で決められるように頑張る」。
このまま一気にＶロードを突き進む。

• 河野 祐輝
• 片山 晋呉