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Novil Cup 2014
井上忠久が8アンダー・64をマークして46位から一気に単独首位に浮上
1打差の2位には第1回大会チャンピオンの兼本貴司と菊池純、小島亮太の3選手が続く。
首位スタートの宮里聖志は6番ホールでダブルボギーを叩いたのが響き、通算1アンダーの5位グループにつけている。
昨年のPGAシニアツアー賞金王の室田淳は68で回り通算イーブンパーの11位。ホストプロの額賀辰徳は田中秀道らと共に通算3オーバーの31位。
通算5オーバー・149ストローク・50位までの62名とアマチュア救済の2名の計64名が明日の決勝ラウンドに進出を決めた。地元の高橋佳伸は最終ホールで痛恨のダブルボギーを叩いてしまいカットラインに1打及ばず63位タイで惜しくも予選落ちとなった。
地獄から天国へ。波瀾万丈の井上忠久
この日10番ホールスタートの井上忠久は、11番パー5で2オンに成功し、5mのイーグルトライを沈めて波にのった。13番パー3では5アイアンで2mにつけバーディ、16番パー5でも2オンに成功し同じく5mのイーグルトライを沈めて、自身でも記憶がないというハーフ2イーグル!わずか7ホールで昨日の5オーバーを清算した。
17番でバーディを奪った後は、18番でバーディトライを狙いすぎて3パットにしてしまったが、後半に入っても1番・2番・7番とバーディを重ね、前日の46位タイから45人を一気にごぼう抜きして単独首位に浮上した。
この日はスーパーチャージを見せてくれた井上忠久だが、昨日はアンラッキーが続く最悪な開幕初日だった。朝いちの1番のティーショットがロストで打ち直しに。何とかロスト・バーディのボギーにおさめたものの、3番ではダボ。5番では刻んだショットのボールがカート道に跳ねてしまいOBに。出だしの5ホールで5オーバーという災難なスタートだった。
しかし、そこから崩れずに残りの13ホールをパープレーで乗り切ったのが、今日の2日目につながった。
「今日は予選を通過出来ればいいなくらいにしか思っていなかったですけど、2個目のイーグルで借金が清算できてしまって、後はイケイケドンドンという感じでした。
18番で頭のなかに20台がちらついてしまって狙いすぎて3パットをしてしまい、自分で流れをとめかけたけど、ハーフのインターバルで冷静になれて後半に進むことが出来たのが良かった。
昨日のプレーの途中から、パッティングでボールから離れていることに気付いて修正したら、パッティングがよくなってきた。今日もパターが良かった。
昨年のQTで62位と失敗してしまって、オフはテンションがだだ下がりだったんですけど、この機会にゴルフをイチから頑張ろうかなと思ってオフしっかり練習をしてきました。明日はもちろんテッペンをねらいます。最後のハーフで勝負が出来る位置にいれるように、まずはフロントナインを頑張りたい。」と2004年の関西オープン(当時はツアー加盟前)以来の優勝に意欲満点だ。