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東建ホームメイトカップ 2015

2015年のチャンピオン第1号はマイケル・ヘンドリー

今年、最初のトーナメントを制したのは、ニュージーランド出身の35歳。今年3年目の日本ツアーは、「絶対に、勝ちたいと思って戻ってきたけれど。まさかこんなに早く勝てるとは!!」。

3打差の4位タイから出た最終日は、逆転V。大混戦の前半も虎視眈々と、いよいよサンデーバックナインは2度の連続バーディで勝負に出た。
「12番でバーディを取って、その気になった」。単独首位に踊り出ると17番は、この日6つめのバーディで3位と3差に。

いよいよ最後の18番。「昨日まで、ドライバーでバンカーまで行ってしまったから」と、安全策のつもりで握ったスプーンでも、身長186センチと体重85キロの筋肉隆々のティショットは飛びすぎ注意!

左に曲げたボールはカート道で跳ねて、さらに左へ。隣の10番そばのラフまで飛んで、そこから2打目は「確かピンまで169メートル・・・」。打ち下ろしの8番アイアンは、距離感がめっぽう難しくて、最初一度は7番アイアンを握ったが、「奥に打ち込むとやっかいだ」と、チャンスを確実にものにするためにも、手堅くグリーン手前に落として3打目勝負だ。
3メートルにつけて、最後はちょっぴりヒヤヒヤのウィニングパットを決めて逃げ切った。

日本ツアーは2013年から本格参戦。それまでは、豪州や新興ツアーのワンアジアを回っていたが、同郷の先輩デービッド・スメイルの勧めもあり、QTから挑戦。

2012年に豪州ツアーの賞金ランクは2位。また同年に、ニュージーランドのプレーヤーズオブザイヤーに輝いた逸材が、日本でシード権を手にするなどわけはなかった。
“ルーキーイヤー”に賞金ランクは71位に滑り込み、早々に初シード入りを果たすと、すぐに“初V候補”のリストに名前を連ねた。

いよいよ「勝負の年」と決めた今年は昨秋に生まれた長女のマディソンちゃんの子守にいそしみ、オフの調整が例年より遅れたのは痛かったが「その分、トレーニングや練習に集中出来た」と、むしろ効率よく調整を重ねたおかげで、準備も万端。3年目の正直につなげた。

学生時代は、クリケットの選手。19歳以下の部で国の代表メンバーとして活躍したが、肩を痛めて競技を断念。ケガをきっかけに、ゴルフに転向したがこの日、手にした優勝賞金は2600万円。
あのままクリケットを続けていて、これほどの大金を手にすることが出来たかと問われて、ズバリ「NOだね」と、屈強な身体に試合中の強面も、優勝インタビューでこぼした笑顔は茶目っ気たっぷり。

いつかは、米ツアーに進出して4大メジャーに出るという「未来のシナリオ」もひそかに描くが、もうしばらくは、日本に腰を置くつもり。「思ったよりも早く優勝できたから。今年はますます楽しみな年になりそうです」。開幕戦Vに弾みをつけて、3年目の日本で存分に暴れまくるつもりだ。

  • パーパットのウィニングパットに、思わず握りしめたガッツポーズ
  • 今年からタッグを組むジョシュアさんは、古くからの友人。「彼のおかげで、最高のパフォーマンスが出来た」と感謝
  • 大会テーマソングを歌う中村雅俊さんから贈呈された優勝賞金。クリケットを続けていたら、こんなに稼げなかった!!

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