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東建ホームメイトカップ 2015

夢は息子とマスターズ! 鈴木亨がボンバー

開幕戦初日のリーダーボードから、一度は消えたベテランが、やにわに盛り返してきた。上がりの2ホールで、一気に3つ縮めてボンバー鈴木。17番のパー5は、ピンまで228ヤードの2打目も、「20年くらい前なら、3番アイアン」と苦笑いで、「今は歳取ったので、クリークで」と、手堅くピン右5メートルのイーグルチャンス。
そして18番は「おまけ」のチップイン。左バンカーからの3打目は、「2,3回跳ねて入ってくれた」と、ひょっこりと好発進を切った。

ツアー通算8勝のベテランも、来年、50歳の誕生日を控えて、踏ん張っている。今年も、チャレンジトーナメントの賞金ランク(5位)の資格で参戦。

このジャパンゴルフツアー開幕戦の直前には、チャレンジ開幕戦「Novil Cup」に出て「22歳や23歳の子たちに混じって、ねぇ・・・」と苦笑い。「歳取るとだめだね」と顔をしかめながらも、そんな競技生活も、まんざらではない。

「チャレンジ行ってね、若い子に距離でおいてかれるわけですよ。それでね、自分も少しでもついて行こうと振りに行ったり、試合に出ていないと、そういう気持ちにもならないわけで。やっぱり楽しいよね」と、喜々として今週はジャパンゴルフツアーの開幕戦では初日から、こうして好発進を果たせばなおさらだ。

今年は、長男の貴之さんが大学に進学して、ゴルフ部に入部。このオフは「毎日一緒に練習した」と、それも張り合いに。
長身の貴之さんは、めっぽう飛ばし屋で、それもまた将来性が感じられて嬉しい。
「プロゴルファーを目指したい、なんて言ってるけど」。わざと首をかしげながらも、父のひそかな夢が膨らむ。
マスターズに出ることが、若い頃の夢だった。「今は、本当に遠い存在になってしまったけれど。プロである限りは、一度はあのフェアウェイを歩いてみたい」。
そんな父親が叶えられなかった夢を、息子に託してみたい気もしている。
「息子があそこに出てね。俺はキャディかマネージャー、なんて」。そんな日が訪れるまで、尊敬される父親でいたい。
「まだまだいいとこ、見せないとね」。息子にその背中を見せるためにも若手に混じって、まだまだ暴れまくりたい。

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