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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2015

最年少ツアーメンバー。鍋谷太一が来年のリベンジを誓った(大会2日目)

悔しさをこらえて、宍戸の森を振り返ってぺこりと一礼。QT91位までの“ツアーメンバー”としては、最年少の18歳の初挑戦が終わった。2日目は、6時30分の一組目で出ていった鍋谷は、コースの洗礼をもろに受けた。2アンダーをマークした初日から一転この日は朝からドライバーの不振に、スタートから足がもつれた。ボギーが先行して、思うように進めなかった。

そして1オーバーで迎えた宍戸のアーメンコーナーは17番だった。
481ヤードと距離が長い上に、グリーンのすぐ手前に池が横たわる難所で、みごとに罠にはまった。

池越えの3打目は、少しの逡巡が裏目に。
「ああっ」というキャディの悲鳴をともに、ボールは池へ。
「予選落ちもどうかという位置で、こんなことをしているようでは・・・。もっとしっかりしなくては」と、いつもはニコニコあどけない笑顔も、このときばかりは真剣な表情で自らを戒めた。

「予選通過を意識して、そういう心理的な影響もあったと思う」と反省しきりだ。
「ショットが悪い中でも前半はなんとか粘れていたけれど」。一抹の不安を抱えた状態では、これでもかと難しいホールが続く後半からは、とても耐えきれるものではなかった。
最後の18番でも、ラフからラフを渡り歩いて、3打目もグリーンオーバー。17番で「8」を叩くいわゆる“ダブルパー”に続いて、ダブルボギーの締めくくりには、目も当てられない。

「自分で悪い流れに持って行ってしまった。そうなると、このコースはもう太刀打ち出来ない」。
息子の自戒の言葉にティーチングプロで、今回は手引きカートでバッグを運んでくれたお父さんも、神妙にうなずく。「こういうコースでは、やっぱりフェアウェイに行っとかんとね。17番でもああいう場面でばちっと打てないと」。親子で今後の課題を模索する。

「来年もまた、ここに戻ってこられるように。また出られるように頑張りたい」。次週はチャレンジトーナメントの「ISPSハンダグローバルチャレンジカップ」でこの悔しさを晴らしたい。
・・・頑張れ、太一!!

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