Tournament article

中日クラウンズ 2015

藤田寛之は4位タイにも「いつでも赤点取りそうです」

ボギーなしの4アンダーで迎えた18番で、「今日の調子なら2パットのパーと、甘く考えていたら、やっぱりそうはいかなかった」と、ベテランが案の定のボギー締め。「ティショットのミスを、セカンドでカバーしたつもりだった」と苦笑いだ。ここしかない、という完璧なショット。「打てたと思った」。しかし20メートルものバーディトライは、「4回くらいブレイクするライン。距離感も分からないし、影もかかっていて」。奥に大きく行きすぎた。
「パットで取れれば良かったんですけど」。最後の最後に、パーを拾いそこねて、「それでも今の状態で、3つへこませられたのは、100点満点」と、珍しく及第点はここ2年の和合での惨敗に原因がある。

08年と、10年に2位。09年には5位タイに入った。「勝ちたくて、勝ちたくて」。焦がれ続ける和合で、98年の初出場から数えて初の予選落ちを喫したのは一昨年。さらに昨年は、2年連続でまた落ちて「ここ2年は和合との相性が良くない。駄目な理由も、なんとなく分かっている」と、分析済みだ。

「ここ2年は逆球が多くなってきているから」。それでも和合でなければ長年の経験で、どうにかなるかもしれないが、「ここでは球筋が決まっていないと、だめ。コントロール出来ないと、太刀打ちできない」。
月曜日の練習ラウンドから3日連続で1日1回の割合いでシャンク球も出て、「昨日のプロアマ戦では、アマチュアの方も、プロのシャンクを見て『・・・(テン、テン、テン)』となっていた」。この日は幸い、朝の練習場ですでに“みそぎ”を済ませて「コースでは出なかったけれども、今の状態なら落ちていく要素満載。いつでも赤点取りそうです」。

初日の満点も、気休めにすらならない。「こんな状態でラウンド終わったら、特にここでは酸欠状態。考えすぎて、頭が痛い」と、数年前なら難コースでこそ進んで七転八倒した男も「前みたいにはまだ、和合が楽しいとまでは思い切れない」。
シビアな戦いが続く。

関連記事