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フジサンケイクラシック 2015
金庚泰 (キムキョンテ)が3打差の単独首位に
打てば寄る。乗せれば入る。「今日はアイアンショットがめちゃ良くて。パットもよく入ってくれたんですけど、僕はそんなにスコアが出る人ではないのに」。
今度は自分のゴルフに驚いた。
先週は、夏休み明けの「RIZAP KBCオーガスタ」は、「かなりダメだったけど」。4週間のお休みは、家族サービスに徹したのが良かったのか悪かったのか。
結婚したときには、すでに妻のチョン・ソンイさんのお腹には長男のチェハンくんがいて、新婚旅行もチェジュ島の国内旅行で済ますしかなく、産後ストレスを抱えている奥様のご機嫌を取ろうと、改めてインドネシアのバリ島にハネムーンに出かけたのは良かったが、「奥さんがあちこち行きたがって1日5時間車に揺られていたり、船に乗って気持ち悪くなったり。韓国にいたほうがゆっくり出来た」。
かえって疲れて帰ってきたのは骨折り損でも、とことん、妻のおねだりをきいてあげたおかげで「後半戦は、そうそう家に帰らなくても大丈夫でしょう」と、これからは本格シーズンに向けて、ゴルフに専念出来る。
長い夏休みで、先週こそ試合勘が鈍ってしまい「こんなので、後半から僕大丈夫かな・・・」と本気で心配したそうだが、そんじょそこらの鬼ではない。先週こそおとなしく31位タイに終わったが、楽しかった夏休みは本当にもうこれで、おしまい。
韓国の鬼が富士の麓で牙を剥いた。後輩の京勲 (キョンフン)に負けじと前半は、ハーフの自己ベストを1打塗り替える29で、あっさりと首位を奪い返した。ここ富士桜は2012年に、池田勇太との大バトルを繰り広げて、当時最終日は9月2日にバースディVを達成した思い出深いコースである。
「富士山からの傾斜があるグリーンは、韓国のコースとも似ていて。いや、韓国のほうがもっと、傾斜が凄いかもしれません」。標高が高いコースでのラウンドにも慣れており、もはや大会V2に向けて死角はない。