Tournament article
HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2015
永野竜太郎が因縁のコースで・・・
4番で2メートルのチャンスを沈めると、5番は8番アイアンで打った158ヤードの2打目が入りかけ。左のラフから打ったボールがカップの横をかすめる会心のショットで波に乗った。初日から、獲りも獲ったり9バーディには、「そんなに獲りましたっけ・・・」と本人にも覚えのない好スタートを切った。
今年の3回大会からここ千葉県の総武カントリークラブに会場が移されたが、永野にはあまり良い思い出がなかった。フェードヒッター有利といわれるレイアウトは永野にも、向いていないことはなかったが、あの頃はまだ若かった。
「狭いし、曲がるとどうにもならないイメージがあった」。3年前の日本プロの会場も、またこのコースでの開催で、初日に81を打つなど「ズタボロだった」。
しかし、2位につけた「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」をはじめ、再三の優勝争いも経験した今年は、シード権の確保も早々にめどをつけて「今はただ、自分のゴルフだけに集中できている」と、気持ちの余裕も手伝って、「ピンチもうまくパーで切り抜けたり、あのころよりは上手くなっているんじゃないですか?」。
因縁のコースで苦手意識を打ち破る2位タイの好発進に、さっそく初Vの期待がかかる。