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THE SINGHA CORPORATION THAILAND OPEN 2015
ヒロシは62にも「すっげえ悔しい」(大会3日目)
3時間あまりも待たされたとは思えない。「自然のことだから、仕方ない」と、ゆったりとした風情でティショット。左の砂地に入れたが、そこから7番アイアンで、4メートルにつけた。
前日の分と合わせて8つめのバーディ(イーグル1)を奪って、自己ベストを1打更新しても、それでもなおヒロシは「すっごい悔しい」。
前日は、ほかにも3つ4つのチャンスを逃したといい「50台を狙っていたのに」。一見、淡々と、そんな野望で回っていた。
初日のスコアとの自身12打差は、つかんだものがあったという。「僕の中で、気持ちが強くもてるスイングがあって」。タイに来て、ベテランの手嶋多一のまねをして、「練習場で球を打ったら悩んでもっとひどくなるから」と、部屋での素振りにとどめた際に、これはというものがあった。
「スコアはたまたまだけど、キャディも、トレーナーもそれすっごくいいじゃん、て」。スイングのひらめきが呼んだ2日がかりの62だった。