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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2015

松山英樹は首位と4打差

体のキレが戻った。ゴルフにも、いつもの力強さがよみがえった。出遅れ気味の初日を挽回した。松山がボギーなしの67で回ってきた。

この日もまた早朝から、駆けつけた大勢の福島のゴルフファン。「今日は早いスタートだったので。昨日よりは少ないだろうと。でも思ったよりもたくさんいてくださって、嬉しかった」と、7時半からまたついて歩いてくれた大ギャラリーを、もっとも沸かせたのは16番だった。

深い右ラフからの2打目は、かろうじて乗っただけという長いバーディトライ。段の下から10メートルのフックラインを完璧に読み切った。
この日の5バーディも、ショットで作ったチャンスをすべて生かし切れたというわけではなく、そこは「ちょっと残念。でも悪いストロークをしていたわけではなかったのでいつかはバーディが来ると。切り替えることが出来た」と、大ギャラリーの前でも笑顔を絶やさず、チャンスを待ち続けてやってきた、この日最大の見せ場。

ガッツポーズが飛び出した。この日、一番の笑顔もこぼれた。キャディの早藤将太さんと、グータッチで盛り上げた。大歓声を全身に浴びながら「自分の中でも良いストロークをすることが出来たし、ラインも読めていた。難しいラインも入って良かった」と、この日一番の喜びも、福島のギャラリーと共に。

時差ボケは完全に抜けていない。でも、「そんなにすぐに取れる人はいないでしょ」と別段、じたばたもしていない。前夜は21時に床につき、23時にまず最初のお目覚め。その後、再び2時間ウトウトしても、「2時間後にはまたパッチリ覚めちゃって」。熟睡にはほど遠いが、「また3時間寝て、起きた時には全然大丈夫でした」と、怪物のスタミナが枯渇するほどの支障はなかった。

「やはりこの湿度には慣れない」と、日本の夏にはうんざりでも、集中力を切らせるほどでもなかった。
「今日は、ピンチらしいピンチもなかった」。危なげないゴルフで、首位とは4打差。
「今日のように落ち着いてプレーをすることが出来れば、今日みたいにまた楽しくやれる。明日までまだ時間があるので調整していきたい」。
週末には東北のギャラリーを、ますますワクワクさせる。

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