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ISPSハンダグローバルカップ 2015

矢野の背後に控える強豪2人

招待外国人選手が本領発揮だ。午後から大雨が降る中で、揃って2位タイに浮上したのはイアン・ポールターと、トーマス・アイケン。
ポールターは、2度のチップイン。14番と、9番では、ピンまで4メートルもない右のエッジからパターでねじ込み、さらりとイーグルを奪ってみせるなど、全米オープンが終わってすぐに強行軍で直行した日本で、優勝争いに加わった。

もっとも、本人はこの日のゴルフにちっとも納得していないようで、あがってくるなりイライラと「すぐに練習場に行きたい」。最後の18番でもそうだったがショットが散らばっているようで、「これから調整したい」。日本ツアーはこれまで3度の出場で、2007年のダンロップフェニックスで1勝。

滞在中の八ヶ岳のホテルで、アイロンをかけようとしたら、日本の台は短かすぎてうまくかけられないとつぶやいてみたり、ミルクありや砂糖抜き。カフェオレやカプチーノなど、細やかなオーダーが出来る日本の自販機が親切すぎて、買い方が分からないとつぶやいてみたり、毎日写真付きのツイッターでも日本のファンを楽しませてくれる根っからのエンターテナー。

あの石川遼も憧れたおしゃれなファッションは、この日も長い足を青いチェックのズボンで包み、うっそうとした天気の中を、颯爽と歩いた。イーグルを奪った9番ではその直前に、カジュアルウォーターの処置をする片岡大育に、競技委員に代わって手取り足取り教示する一面も。

そしてアイケンは、昨年の南アフリカツアーの賞金王という肩書きを持つ、世界ランカー。「雨と寒さで飛距離も落ちて、後半は難しかったものの、全体的には満足な1日」と、最後の18番も余裕のバーディ締めで、矢野を追う。「まだ大会は半分。順位は意識していないけど、良い形で週末を迎えられた」とニヤリと「残り2日間は、どのようなコースセッティングをされるのか。楽しんでプレーしたい」。さあ、週末が面白くなってきた。

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