Tournament article
HEIWA・PGM Challenge II in 霞ヶ浦 〜 Road to CHAMPIONSHIP 2015
39歳金子敬一がプロ初優勝を挙げた!
大会初日6アンダー、65ストロークで首位タイに立った原口鉄也と金子敬一の2人によるプレーオフが14時15分から15番ホールパー3で実施された。
ティーをクジに見立ててティーショットの順番を決め、原口のティーショットでプレーオフが始まった。
1ホール目は互いにティーショットでグリーンを捉え、2パットのパーで分けた。
続く2ホール目のティーショットは明暗を分けた。先に打った原口のティーショットはグリーン右手前にある大木に直接当たってしまい、すぐ下のラフへ。対する金子はグリーンを確実に捉えた。
原口は「距離感がつかめないまま2回ティーショットを打ちました。5番アイアンで届く距離なんだろうけど」と4番アイアンで放たれた打球は右に抜けてしまい木に当たってしまった。
「ピンが右にあったけど、フェードのイメージはなかった。最も最悪なのは左の池に入れてしまうことでしたから」と振り返った。
2打目のアプローチは深いラフからの距離感を合せることができず、グリーン手前で止まってしまった。
入れなければ敗退が濃厚な3打目のアプローチ。「入れるつもりで打ちました」というボールは惜しくもカップをかすめるも入らなかった。
一方、ティーショットで確実にグリーンを捉えた金子は「入れるつもりで打ちました」と話すようにカップに向かっていくも惜しくも外れてしまう。
緊張のあまり30㎝のパーパットをどうしていいのか分らず「お先してもいいのでしょうか?」と原口に尋ねた金子。
パーパットを沈め、決着がついた。
お互いがっちり握手をした二人。初優勝の喜びで感極まった金子は涙でくしゃくしゃになった顔を覆い隠した。
「優勝できたよ、奇跡がおきたね」とプロ初勝利の喜びを妻(真由美さん)、子供2人(悠馬くん、馴くん)に伝えたいと話す金子。
この優勝で掴んだ今年のチャレンジトーナメントそしてレギュラーツアー2試合の出場権。「レギュラーツアーなんて初めての経験なので、未知の世界です。たくさん練習して、練習して、練習するだけですね」と早くも心を躍らせている。
遅咲きの39歳がこれからレギュラーツアーでの旋風を巻き起こす!