80位からの挽回を期した最終日はスタートの1番で第2打がグリーン手前の小川へ。
「ティショットもセカンドも良かったのに、なんで入るかな…?」。
でも、打ち直しの第4打は疑心暗鬼を一瞬で払拭するチップイン。
「いいのが3回打てて。アプローチが入ってくれたので。パーで上がれた。気持ちよくスタートできた」と、久しぶりに晴れやかな笑顔とセットの万歳ポーズで最終ラウンドを開始した。
「今日の練習場は良かったので。どうなるかな、と思っていたんですけど。スタートがああいう形で、波に乗れたかなと思います」と、3番では2打目をピンそばにつけてバーディ先行。
精度の高いショットでチャンスを作り、5番から連続バーディを奪った。
前半「33」で折り返すと10番で再び連続バーディを記録するなど7バーディ、2ボギーの「67」。
4日間でもっとも良いスコアで5つ伸ばして、通算スコアも2アンダーまで戻してくることが出来たが、松山がホールアウトした時にはまだ、最終組のスタートまで3時間以上もあった。
優勝争いにはほど遠い位置で、今年最後のメジャーを戦い終えた。
「全米オープン(4位)以外は、あまりよくなかった。来年以降は4つとも上位で戦えるように頑張りたい」と改めて高い目標を設定しなおし、このあと、いよいよシーズンは終盤戦へ。
「なるべく上位で最終戦までいけるようにしたい」と、年間王者を見据えた戦いが始まる。
まずは次週、米ミネソタ州で21日に開幕する「3Mオープン」に向けて、慌ただしく旅支度。
昨年のマスターズ覇者は、第150回の優勝争いが始まる前に聖地を発った。