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RIZAP KBCオーガスタ 2016
アマ1位の金谷さん、石川兄弟も揃って参戦!
五輪明けの25日木曜日に開幕する「RIZAP KBCオーガスタ」は毎年、有望なジュニアゴルファーに門戸を広げて、今年も福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部に初々しい精鋭たちが挑む。
中でも筆頭頭といえるのは、2年連続出場を果たす広島国際学院高3年生の金谷拓実(かなやたくみ)さんだ。昨年の日本アマを史上最年少で制覇。今年も3位に入り、アマランキングは堂々1位につける。
プロの舞台でも実績がある。昨年の日本オープンでは優勝争いの末に、大会史上最年少のローアマを獲得した。また今大会でも、アマチュアとしてただ一人予選を突破。ベストアマに輝いた。
「見せるゴルフは出来ないと思う」と、本人はいたって謙虚だが、高校最後の夏休みにまた、快進撃を見せてくれる実力は十分。「しぶとくやっていく姿を見て欲しい」と、静かな闘志を燃やしている。
九州朝日放送が主催する今大会が2006年から、やはりテレビ朝日系列の朝日放送が主催する「マイナビABCチャンピオンシップ」と共に、取り組んできたのが「ジュニア育成プロジェクト」だ。
その年、顕著な成績を残したジュニアにチャンスを与える取り組みが、2007年の快挙を生んだ。石川遼が史上最年少で制した「マンシングウェアオープンKSBカップ」は現在、休止中のトーナメントだが、こちらもやはりテレビ朝日系列の大会として、同プロジェクトを始めたばかりだった。
主催者推薦を受けて、ツアー初出場を果たした石川は、その恩恵を最大限に生かして歴史に名を残した。
同じ道筋を辿って、今年はその弟が偉大な兄の後を追う。
今年5月の「JJGAスプリングジュニアチャンピオンシップ」を制した石川の8つ下の航(わたる)さん(埼玉県立浦和高校2年、16歳)が、初のツアー出場を果たす。
兄もこのほどエントリーを済ませて、石川兄弟の初競演。
五輪の余韻も冷めやらぬまま、今年も真夏の芥屋に大きな注目が集まる。