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The Open Championship

松山が日本勢唯一のアンダーパー=19位、中島1オーバー=48位、比嘉、金谷、安森2オーバー=66位

第151回の全英オープンが開幕し、松山英樹が3バーディ、2ボギーの「70」。1アンダーで初日を終えた。


2番できわどいパーパットを残すピンチをしのいだ。
4番ではボギーが先行。
だが、すぐ5番で長めのパットを沈めて取り戻した。

「2番のパーセーブと、5番のバーディパットは自分を助けてくれるような、気持ちを切らさずできるようなプレーだったので良かった」と、安堵した。


イーブンパーで折り返した後半11番で、約5メートルを決めてバーディ。

12、14番でティショットを深いバンカーに入れたが、12番は約4メートルのボギーパットを沈め、14番は長いパーセーブ。
ケガを最小限にとどめた。

2オン2パットの15番パー5でアンダーパーに戻して19位タイで踏みとどまった。


ラウンド中に、背中を気にするそぶりを幾度か見せた。
「多少の痛みはありますけどゴルフはできるので。曲がりながらもゴルフはできていたと思います」と、微笑んだ。


そのほかJGTO選手は、中島啓太が1イーグル、2バーディ、4ボギーの1オーバー、72で48位タイ。


1オーバーの中島。見せ場がいっぱい!


日本勢として、もっとも遅い時間にスタートした中島は、次第に強く吹いた風に翻弄されながら、多くのチャンスを作り、見せ場を作った。


6番でボギー先行直後の7番は、グリーンの外でパターを持った“超ロングパット”を沈めて初バーディを奪った。

9番は3パット。13番でまたボギーだったが、ポットバンカーからの2打目がピンを狙えず、右足だけバンカーに入れた姿勢で出して約6メートルを沈めての結果。


15番のパー5では長い長いイーグルトライが決まり、「気持ち良かった」と、ガッツポーズも出た。
17番パー3ではピン根元につけるショットでバーディを奪い、最後18番は第1打と3打目をバンカーに入れながら、ボギーで止めた。


アマで出た昨年に続いて、2度目の出場。
「リンクスコースはいいショットを打っても、ラッキーが来たりアンラッキーが来たり、いつ起こりえるか分からない」と、経験を糧に粘り強かった。

「そこで冷静に対応できるように。頭を落ち着かせ、顔色も変えずにできた」と、どの場面もポーカーフェイスを心がけた。


初の予選突破を賭けた2日目は、早朝のスタートだ。
「明日は風が少し穏やかだと思うので。何を変えるということなくやり続けて、今日よりいいスコアを目指して頑張りたいと思います」と、上昇を誓った。


また、比嘉一貴と金谷拓実、安森一貴の3人が2オーバーの73で66位タイ。


「毎日アンダーパーで回りたい、とちょっと気負いすぎてしまったかな。明日は引きずらないように。またアンダー目指して頑張りたい」(比嘉)



金谷は、7番でバーディー先行したあとパーを続けていたが、最後2ホールで、ボギーとダブルボギー。
「16番までいいプレーが出来ていたと思うが最後崩れてしまった。明日は自信を持って、気持ちを切り替えまた1日頑張ります」(金谷)


安森は、4ボギーに対して2バーディは13、14番での連続。




「前半思うようなゴルフができなくて、苦しかったですけど後半の2連続でそこから自分の持ち味のアイアンショットを生かしたゴルフができたと思う。1番ホールはすごく緊張しましたが、ギャラリーの方がいいショットをすると拍手や声援をくれるのでプレーしていて気持ち良かった。2日目は予選カットを気にしながらになりますが、まずは自分のプレーをして何より楽しめたら」(安森)。


星野陸也と平田憲聖は、4オーバーの75で109位タイ。


「我慢できたところもあるが、グリーン上のミスやポットバンカーから出すだけなど。前半は緊張しながら、予想より自分のゴルフができたと思うが、後半はもったいないホールがいくつかあった。もっとチャンスを作りたかった。自分はまだまだ」(平田)



岩田寛と蟬川泰果は6オーバーの77、130位タイと大きく出遅れた。


初出場の蟬川は「最初はいい感じでスタートできたが、ポットバンカーにつかまったりパッティングでもショートパットを外したり、ショットも良くなかったので、練習ラウンドをやってきた意味をなしてなかった。いちから練習して準備しようと思います」と、挽回を誓った。

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