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ANAオープン 2016

カープにあやかれ! 谷原秀人がV宣言

その日は、まるで自分が優勝したような騒ぎだった。「みんなから一杯、電話がかかってきた。“おめでとう”って」。
愛する地元、広島のカープが25年ぶりのリーグ優勝を飾ったのは、今月10日。

谷原家も歓喜に沸いた。自宅のテレビ観戦で、その瞬間を見届けた。「新井さんと、黒田さんが抱き合ったシーン。あれは、感動した」としみじみと、「ここで負けたらつまんない。次は、日本シリーズや・・・!」。

この記念の年に、自らも日本一がかかっているというのは感慨深い。目下1位を走る賞金ランキング。自身も悲願の初・賞金王にむけて、ここからが山場である。

大事なこの時期に、2週前のフジサンケイクラシックでは最終日に無念の途中棄権をした。10位タイと好位置から出るはずだっただけに、本人も「びっくりした」と、プレーを止めざるを得ないほどの背中の痛みに不安を覚えたものだが、週明けに精密検査を受けたら、安静にするようにとの診断だけで帰されてほっとした。

「ボールを打ち始めたのはやっと昨日(今週火曜日)から。下手くそになってますよ」と練習不足を嘆きつつ、「今週は意識してます」と赤く燃える心の火は消えていない。

7月に、自身2度目の2週連続Vを達成したセガサミーカップと日本プロに続いて今週は、輪厚で“北海道3連勝”の大記録がかかる。
「せっかくなので頑張りたい」。タニさんファンがたくさんいる。

北の大地で3度笑う。

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