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トップ杯東海クラシック 2016

三好の主! 上井邦裕は「結果がすべて」

コース近くの名古屋商科大への進学を機に、出身の大阪から越してきてもう17年。「住みやすいから、居着いちゃった」と、ここ名古屋で過ごす日々も、人生のほぼ半分を越えた。

「こっちに来て、初めて食べたときから大ファン」というひつまぶしの名店「あつた蓬莱軒」の、本店と支店のうなぎの焼き加減の微妙な差ですらうんちくとして、語れるまでになった。
「最初は苦手だった」という味噌煮込みうどんも「今は大好き」。今やすっかり名古屋人は、ここ三好の主でもある。

2005年のプロ転向と同時に、所属プロになった。
「コースを知りすぎている。絶対に打っちゃいけないところ。知りすぎているからこそ、そっちに打ってしまうということもある」と“ホストプロ”を意識するあまりに、自分にプレッシャーをかけてしまって「僕が悪いときでも応援してくださる。本当にたくさんの方々に、サポートしていただきながら、それにいまだに応えられないのは歯がゆい限り」と、恐縮しきりだ。

まして、昨年は2008年から守ってきたシード権を失い、なおさら肩身の狭い思いも、今年は主戦場のチャレンジトーナメントは5月の「FIDRA Classic」で1勝を挙げて、今週はどうにか“凱旋出場”を果たせた。
火曜日の練習ラウンドでは、平塚哲二と回って指導を仰いだ。
好材料をかき集めて、いよいよ本戦の時を待つ。
「結果がすべてなので」。
報いる手立ては一つしかない。

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