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カシオワールドオープン 2016
賞金レースもいよいよ佳境へ
昭和の香りがするころは、いつも通っていた地元千葉の馴染みの理髪店。3タックから、スリムパンツに変身した今年はそれがいつの間にか近くの美容院に変わり、今週はトップのさらさら部分はそのままに、襟足から耳にかけて短く刈り上げた新ヘアで、颯爽と賞金レースを盛り上げる。
先週は、ダンロップフェニックスで世界ランク21位(当時)のケプカとV争いを繰り広げて2位に前週の55位から、今週は、自らの同ランクも44位まで上げてきて「あんなに上がるとは思わなかった」と、普段は「そこは気にしない」と強調していた当人さえ「最終日、頑張ったおかげだね」。一気に来年のマスターズさえも見えてきた急浮上には、さすがに気持ちも自ずと上がる。
今週、勝てば限りなく、初のキング獲りに近づく。
「賞金王は、1年一番頑張った者の証しというイメージ」。
集大成の時は、刻々と近づいている。
そして、追いかける賞金2位の谷原だ。
今週、たとえ池田が勝っても、自身が単独11位以上の結果を残せば、次週のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」まで、希望を残せるが「そんな計算、してどうすんですか」と笑い飛ばして「計算しても、そこに行けなきゃ意味がない」。
男・谷原ちまちまと、ソロバンを弾くより「この状況を、楽しみたい。勇太もずっと調子がいいし、先週もすげえな、と。いいんじゃないんですか? 面白い」。
今週も、最強男子のバトルが面白い。