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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016

石川遼はヒデキ仕込みのショットで浮上

大会史上6人目(7度目)の連覇がかかる石川が、最終日を前に、ボギーなしの66で回って、5位タイまで順位を上げてきたが、米ツアーで揉まれ続ける25歳は、どこまでも己に厳しかった。

今大会は、予選落ちのない最強選手決定戦。
前日2日目の通算スコアは2アンダー。出場30選手の14位タイは、「半分くらいのところ。日本シリーズは、出場人数が少ないので、今日のスコアで上に上がってこられましたけど。

PGAツアーでは、予選落ちかなという気がしている」。

もっと上を見据えているからこの程度では、満足できない。
「今日ボギーを打たなかったのは、アプローチとパターで耐えられたから。1日通して、グリーンを外していた」。

小技を駆使してピンチも逃れたが、特に精度を欠いたアイアンショットは、「ラフからのほうが、思った通りにうまく打てる。フェアウェイから打つときは、球を上からつぶして、ラインを出すような感じで打っているんですけど、それがうまくいっていない。距離感も方向性も合っていない」。

先週は、世界ランク6位と組んだワールドカップ。
「会場でヒデキにレッスンを受けたんです」。
石川が悩みを抱えている部分を、指摘してくれたという松山。「次に会った時に、良くなったねと言われるようにしたい」と同級生の助言を頼りに試行錯誤で最後まで、諦めずに偉業を狙う。

「今日、一つでも落としたら、チャンスはないと思っていた」。どうにか、こらえることが出来た。
首位と5打差の通算6アンダーは、「ぎりぎりのライン。7アンダー、8アンダーにもしたかったけど、最低限のラインはいけた」。
大逆転Vも一緒にヒデキに報告する。

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