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関西オープンゴルフ選手権競技 2016
地元プロ! 高山忠洋は頑張りたいけど・・・
「地元といっても、50キロも離れてる」。
しかも、星林高校時代は高校球児。卒業してすぐに始めたゴルフは、もっぱら研修先の岐阜で覚えた。
「和歌山には18歳までいて、いま38歳。岐阜にいた時代のほうが、長くなってしまった」。本人にはもはや、自分は中部勢だという意識のほうが強くなってしまった感もある。
それでも、和歌山県で、ツアーが行われるのは42年ぶりと聞けば、やにわに沸き立つ思い。「地元で優勝したい。ひそかにそういう青写真を描いて来たけれど。いざ、コースに来てみたら・・・」。今度はすっかり恐れをなしてしまった。
今年開場50周年のコースは当時、あまりの難しさに「東の大洗、西の橋本」と謳われたというのも、納得だった。高山は、15日の日曜日に行われたプロアマ戦と合わせて2ラウンドの下見も「甘くみていた」。もっと練習を重ねておくべきだった。「その程度回っただけでは、感覚がつかめない」。
距離が長く、落としどころの狭いフェアウェイは、アップダウンもあり、「戦略性が高すぎる」と、開幕を前にすっかり自信をなくしてしまった。
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「頭をだいぶ使わなければいけないコース。どうなるか、蓋を開けてみるまでは、まったく分からなくなった」と、ゲームプランも立てようがない。
ただでさえ、難解なコースだからこそ、地元開催も頭が痛い?!
「たぶん、ラウンド中は、応援にきてくださった方が話しかけてくださる」。
自身も根は関西人だからよく分かる。2週前は、第2の地元の中日クラウンズでも覚えがある。「和歌山から応援に来たったでえ、と。プレーだからと無視するわけにもいかない」。気の良い和歌山県人は、人なつこい応援こそ味方につけて、虎視眈々と地元Vを狙う。