Tournament article

フジサンケイクラシック 2016

兄さん、ありがとう! 趙珉珪(チョミンギュ)が復調の首位発進

この日最後の18番で、3メートルのパーパットをしのいで、何が嬉しいかって、「今日はノーボギーで終われたこと」。難しい富士桜で、ただ一人ボギーなしで回ってきた。

ティショットを林に入れながら4メートルのパーパットを拾った14番や、最難関の5番は535ヤードの長い、長いパー4でも、ティショットを右にミスしながら、1.5メートルを決められた。
前半は、ピンそば10センチにつけた3番を挟んで、3連続バーディで弾みをつけた。
まだこれといった結果がない今季は、序盤からドライバーの不振に苦しんでいたが、3つ上の兄が窮地を救ってくれた。
ジェイックさんは、自身もプロとして活躍していたが、ヘルニアの発症を機に、競技生活から離れてからずっと、キャディとして弟の
プロ人生を支えてくれた。

「でも兄にも仕事があるし、生活がある」と、昨シーズンをもってコンビを解消した途端に調子を崩すとは。
先週は心配した兄が、韓国メジャーの「韓国PGA選手権」で、再びバッグを担いでくれたのが良かった。今季は自信を失いかけて、縮こまっていたショット。「いつものように、もっと思い切って振っていけ」と、4日間を通して言われ続けて吹っ切れた。
今週も兄の助言を忘れず、持ち帰って最高のスタートが切れた。

「今年はずっと良くなかったので、この大会を後半戦へのターニングポイントに出来れば」。今週はまた、兄はそばにいないが日本ツアーは通算2勝目で報いることが出来れば言うことはない。

関連記事