Tournament article

フジサンケイクラシック 2016

谷原秀人がスタート前に棄権

賞金ランク1位が、最終結果を待たずに富士桜を出た。1番のスタートティで、スタートアナウンサーの案内に、悲鳴があがった。
「谷原選手は背中痛で棄権します」。
異変を感じたのは今朝。「咳をしたときに、違和感があった」と、それでもスタート前の練習も、問題なく出来たそうだがそのあと、痛みが増していったという。

律儀にいったんスタートティに向かい、スポンサーや、ファンのみなさんに戦わずしてコースを去ることを詫びてから、帰り支度のために戻ってきたクラブハウスで庚泰 (キムキョンテ)に出会って、手を振った。

事情を知らない庚泰 (キョンテ)も無邪気に振り返したが、そのあと谷原が棄権することを知って、一瞬ぽかんとした。
最終ラウンドの、しかも1番ティの“表街道”は10位タイからスタートして行こうという選手がプレーを止めるとはよほどのことだ。
それでも、同2位の庚泰 (キムキョンテ)にも抜かれず、ひとまず賞金1位は守ったが、「今後に響かないように、休むことにしました。ANAまでにはなんとか」。ツアーはこのあと1週空いて、ANAオープンからの復帰を目指して、急ピッチの治療を始める。

関連記事