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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2016

24歳のホストプロ! 大堀裕次郎が5位に

後半から、なかなかスコアボードが見当たらないので、状況が分からなかった。7番からの5連続バーディで、かなりの手応えがあったから、「あと、2,3打で追いつけるかな」と、期待していたが当てが外れた。

終盤の17番で、やっとリーダーボードを見つけて目を剥いた。

首位の時松はとっくに20アンダーを越えていて、せっかく64を出しても「かすりもせん」と、苦笑いだ。

2週前の北海道2連戦でいずれも最終日に爆発して、トップ10入りも「いつも3日目に打ってしまう」と、反省の土曜日にこそ、スコアをまとめてきても、7打差もつけられればその甲斐もない気分。

「でもホストプロなので。明日も今日みたいなゴルフがしたい」とスリクソンの契約プロとしては、諦められん。

2013年は、大阪学院大学の最終学年にデビューを目指してQTに挑戦するつもりが肋骨を骨折。翌年に、出場権を持たないままプロ宣言して、昨年はチャレンジトーナメントで戦った。

賞金ランク7位の資格で、今シーズン前半戦の権利を得ても、獲得賞金300万円余では「生活していけない」と、厳しさを痛感した。自力でレギュラーに昇格した今年は、だからなおさら気合いが入る。

「アマチュア時代は痩せすぎていた」と、ひょろりと182センチの長身も、体重は60台前半をうろうろして、スタミナ不足を痛感していた。
このオフは、トレーニングと合わせて「太るために肉を食った」と、一気に13キロ増の77キロ。
「疲れにくくなった」とスポンサーの前で、逞しい姿を見せている今週こそ、結果で報いたい。

オフから一緒に練習させてもらうようになったという武藤俊憲には、「思い切り行け」と、言われている。「明日も、攻める気持ちでビビらずやりたい」。24歳のホストプロが大差にもめげずに、さらなる躍進を誓った。

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