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ISPSハンダグローバルカップ 2016

気分はアダム! 池村寛世(いけむらともよ)が7位タイ浮上

アダムになりきり7位タイ浮上だ。初日は傷心の1日。「ここ一番くらい、ショットが悪かった」。OBも打った。「右にも左にも曲がった」。パットでどうにかしのいだ1アンダーに、ラウンド後は金沢市内の練習場で、父聖司さんつきっきりの夜2時間200球の特打ちで、ほぼ修復に近づいたスイングも、この日2日目のスタート前にさらなる仕上げを。

「今日は、アダムだな」。
まるで友達みたいに呼んでいるが“アダム”とは、かのアダム・スコットのこと。「猫背のクセを、直すにもちょうど良い」と10歳で、ゴルフを始めたときからそのスイングを真似することで、改善をはかってきた。

「僕はもともと物まねが得意」と、そのほかにも全米オープンを制したばかりのダスティン・ジョンソンやルーク・ドナルド、セルヒオ・ガルシアなど“レパートリー”は、10人以上に及ぶが、この日はアダムの気分。

「体がぶれない。頭が動かない。体幹を意識して打てる。背筋で打つ感覚も、僕には足りない部分」と、すっかりアダムになったつもりで、コースに出ていったのが吉と出た。

特に後半からアイアンショットがビタビタとピンに付いた。4番では50センチ、6番ではわずか30センチと、5つのバーディでV争いに名乗りを上げた。

今年第2回を迎えた今大会は、タイトルどおりに世界各国から招待選手を招いて、国際色豊かに開催される。特に、マスターズ覇者のシャール・シュワーツェルは練習日に練習場で、たまたま池村の前の打席で打っていて、「観客になりきった」と、そのスイングに見惚れた。
「球の飛球線が凄くて、アイアンの音が違った。今まで聞いたことのない音がした」。
今後、ぜひ真似をしてみたい選手の一人になった?!
「ぜひ一緒に回ってみたい」。共にV争いで、世界最高峰の技を盗みたい。

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